前回の記事:まおゆう( #maoyu )はなぜ批判されるべきなのか1:肯定的意見のまとめ - 見たり聞いたりしたこと
さて、いよいよ僕自身の批評に移っていくわけですが、その前に、そもそも「まおゆう」ってどんな感じのお話なのか見ていきましょう。
といっても、まおゆう賞賛派の中には、まおゆうは13スレッド費やして書かれた小説なんですが、「13スレ全部読まないとダメだ」という人が居ますが、断言しましょう。それは間違いです。むしろ、13スレ読んだとしてもあなたは1スレ目読んだときと同じ感想しか持ち得ません。賛否抜きにして中立的に考えても、「自分がこれを読んで面白いかどうか」を判断するには1スレで十分ですし、「この物語の流れを理解したい」という風な場合でも、1スレと4スレ、そして10〜12スレあたりを読めば十分です。あと、この物語の本質をよりきちんと批判的に理解したい場合は、13スレ(最終スレ)も読んだ方が良いんですが、正直それはおすすめしません。なぜなら、13スレは、このまおゆうの本質を表すと同時に、もっともダメダメなスレでもあるからです。まぁ、僕の場合、「全部読め」という煽りに乗って全部読んだからこそ、そのダメダメさがよりキツく感じられただけで、そこだけ読んだら別に普通なのかもしれませんが……
まぁとにかく、この物語のエッセンスはとりあえず1スレ目にありますので、まずはそれを見ていきましょう。