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見たり聞いたりしたこと

2011年01月

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阿久根市はインターネット「ネタサイト」の見世物小屋か!?

最近インターネット上でこのようなブログが話題です。

写真で見る阿久根市の現状ー独裁政治の悲劇ー

このブログは、つい先日リコールが成立した鹿児島県阿久根市の竹原市長について、彼が始めた政策の一つである「壁画制作」の実態を写真で紹介することにより、竹原市政の酷さを告発する、そういうサイトです。

このサイトは確かにある主義、明確に言うなら「反竹原市長」という視点から作られたものです。そんなことはブログのタイトルを読んだだけで一目瞭然でしょう。しかしそれを差し引いたとしても、このブログの写真、そしてその説明を読めば、竹原市長のやっていることが如何にグロテスクなことであるか、見た人には明確に伝わります。

ところで、このブログが人気を博した後、このような指摘がブログを見た人々からなされるようになりました。

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osya3 デイリーポータルでは結構好意的に取り上げられてたけどこの記事を見ると凄く悪趣味に見えるねhttp://bit.ly/bAkJJS

hisamichi 珍スポット, 訴える, 日本, 実態, 廃墟 勝手に描かれた壁絵すごい http://portal.nifty.com/2010/07/02/a/

white_rose あとで 前デイリーポータルでみたシャッターアートのやつ?/デイリーポータルの記事では好意的なブコメが多かった気が。書き方ひとつ?

sentaro0525 記事の書き方で全然受ける雰囲気が違う http://portal.nifty.com/2010/07/02/a/

そう、じつはこの壁画は前に「デイリーポータルZ」という@niftyが運営するサイトにおいて、日本一のシャッター街・阿久根という記事により紹介されていたのだ。しかしこの記事を読んでもこの壁画はそこまでグロテスクには見えず、むしろ良い町おこしのようにみえてしまう。そして軽妙なタッチで壁画が紹介された後、この記事の最後では

 話題になっている阿久根市長についても、ちょっとだけ住民のかたはどう思われてるのか聞いてみた。

すると、マスコミを通したニュース等では強引としか思えないやりかたで役所や議会を混乱させる問題市長という印象に聞こえるが、そこで暮らす住民から聞いた生の声はまるで違っていた。

  • 住民のために一所懸命やってくれている。
  • 税金は安くなるし、いいことしかない。
  • 何度リコールしても同じこと。またあの人が当選する。

と、大絶賛。少なくとも私が聞いた限りでは支持率100%だった。

シャッターだらけの街を歩いた後に聞いたそれらの声は、強い説得力を伴って聞こえてくるのだった。

という風に、阿久根市における竹原市政が市民に支持されていることが紹介され、「マスメディアでは伝えられない竹原市政の良い面」が伝えられる。

しかも、このサイトは先述のブログではなく、↓で述べられるように「ネタサイト」である

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zenibuta 政治的なサイトならいざしらず、ネタサイトのDPZのブコメと比較するのって何の意味が?

故に、「デイリーポータルZの方が公平に事実を伝えているんじゃないか。ブログは所詮反市長派のプロパガンダではないか」という解釈が多くなされるわけです。

kumonopanya 自分に都合の悪い話は隠して相手を糾弾だけしているポジショントーク。この手のサイトは市長派と反市長派両方訪れて吟味しなければ意味がない 自分が読んだ記事ではシャッターアートで町おこしをしようとしていたが

smile4u news むしろ文脈次第で見え方が全然変わることのほうに驚いた。「事実」はひとつではないことを肝に銘じつつブクマ。

hiroumitani DPZの記事 http://portal.nifty.com/2010/07/02/a/3.htm も見たけど、そこまでひどいかな?プロセスには問題あるかも。個人的には壁画はヒロ・ヤマガタ風でわりと好きw 市長も描いてる人も著作権の感覚が昭和半ばのままなんだろうな

@kamaboco_jet 私は阿久根市行ってみたくなったぞ! http://htn.to/xVVMthは反竹原派なのね。

hoshiyo 同ブコメ多数だが、文章の流れ一つで簡単に民衆を扇動できる事の好例。市長がブログで意見表明してるように反対派も表明してるだけで、片方だけ読んで短絡批判は早計。で、このブログ主はどこの誰?顔が見えないよ?

metalbabble ネタ こいつら簡単に煽動されておもしろいなー

gyogyo6 プロパガンダ タグはこのブログに対して。DPZレポートとの落差。 id:smile4u 氏の「事実はひとつではない」を自分も肝に銘じたい。

jimihendrix0418 *政治, *ネタ 文章がいかにも「私は反市長派ですよ」という感じ.このブログ一つで一方的な批判はできない.絵の著作権は問題かもね.

alpinix 清田定男, シャッターアート http://portal.nifty.com/2010/07/02/a/ 別にどっちも擁護する気ないけど、反市長派のネガキャンだろう、このブログは酷いね。市長と壁画直接は関係ないし、独裁というが、具体的にどう悪いのかに言及してないただの煽り記事。

Kanasansoft photo, politics 実態を知っているかどうかで受ける印象が全然違う。筆者が受けた印象は読み手にも伝播する。 http://portal.nifty.com/2010/07/02/a/

taikoubou1 ネタ プロパガンダ合戦自治労サイドって感じ?

では本当にそうなのか?件のブログ記事は反市長派が意図的に事実を歪曲したプロパガンダで、本当はデイリーポータルZという「ネタサイト」が示したようにより微笑ましい物なのか?まずこの記事では、それについて検証し、むしろデイリーポータルZの記事の方が、市長派に寄り添う、より悪質な「プロパガンダ」であることを示します。

次に、ではなぜデイリーポータルZがそのようなプロパガンダと成り果ててしまったのか考え、そこから、様々な中央のマスメディアや、阿久根市を笑(嗤)うネット世論こそが、竹原市長の市政を逆説的に支えてきたことを明らかにします。

そして最後に結論として、決してリアル世界と無関係ではいられないインターネットは、ではどのように阿久根市のような「リアルな地方」と向き合うべきか、それを考えたいと思います。

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なんで僕はこの「女の子」にむかつくのか

女の子の欲しいもの - Ohnoblog 2

最初読んだときは「あーこの都合の良いこと考えている女の子はきっと叩かれてるだろうなー、そりゃそうだよなー僕だってムカツクもん。でもそういうネットの大勢とはやっぱ逆を行っておきたいから、『彼女たちをこんな状況に追い込んだ社会構造の方を問題視しなければならない』とか優等生っぽく言っておくかー」とか思っていたんですよ。

ところが実際にはてブを見てみると、実は結構叩かれていなく「そういう女の子もいても良いよねー」的な意見がむしろ大勢を占めている。

はてなブックマーク - 女の子の欲しいもの - Ohnoblog 2

なんかそうなってくると逆に「おいおいちょっと待てよ、でもやっぱりこの女の子ムカツクだろ。それがここまで容認されているって、やっぱりなんかたがが外れてないか?」と思ってしまうから、不思議なものです。

ただ、そこでただ「この女の子ムカツクよ」って言うのも流石にPC的にどーなのかっていう感じもしますので、一旦ムカツク理由を述べた後に、そこから一歩引いて、じゃあ何で僕みたいにムカつく人とブクマの多数みたいに容認する人が出てくるのか考えてみたいと思います。

……一体エチケットペーパーを何枚敷いているんだこの文章は。

ムカツク理由

というわけでまずムカツク理由を考えてみる。

うーん……といっても実はそれほど明確ではないんだよなぁ。大体事例自体が特殊だからそれこそウヨサヨ問題みたいに「こういう政治信条ならこういう主張になる」みたいに割り切れるものでもないし、でもじゃあどうでも良いのかというと、やっぱりなんか論理というより感情でムカツクところがあって、しかもそれが複数絡み合っているから一つに焦点を合わせられないという……

とりあえず思い当たる節を挙げて箇条書きにしてみましょうか。

  • 単純に「シングルマザーは許せない」という気持ち―それはない……と思う。いや深層心理的にはどーだかよく分からないけど、一応表面上はリベラルぶっている僕は、「世の中『標準家族』的じゃない多様な家族があって良い」と思っている。「良いシングルマザー」と「悪いシングルマザー」が居て、この女の子が「悪いシングルマザー」に見える、というのなら分かるけれど、でもじゃあそこで問題となっている「悪い」とは一体何なのか?
  • 子どもから引き離される「女の子」の夫が可哀想―これはあるかもしれない。それこそマチズモ的に「子どもは結局家父長の所有物だぜー」みたいな感覚はやっぱりどこかにあるのだろう。でもじゃあ逆にこれがもし男女逆転して語られたら、やっぱり「その男ムカツク!」と思うだろうとかも考えたり。
    • 「二人の共有物で有るべきなのに、一人が独占している」と中性的に考えたらありなのかも。
    • 同様の理由で男なんかいらないのだ。という発言を男性として嫌悪したという解釈も、ありそうだけど一方で「女なんかいらないのだ」でも通用することを考えると、疑わしくもある
      • ただこれも、そういう性差別的なことは置いておいて抽象化し、「付き合う異性の他人を手段として扱う奴が許せない」と解釈すれば、それはまさしく当てはまるのかもしれない。ただそれってちょっと綺麗すぎて嘘くさいよね。というかむしろ「他人なんて手段としてどんどん使ってたくましく生きろ」というのが僕の普段の主張な気もするし。
  • 労働も結婚もいや。でも子供はほしいという発言にずるさを感じる―これもあるだろう。要するに「欲しいものが欲しいならそれ相応の努力をしなければならないはずなのに、それをしていない」ということへのムカつき。
    • でも一方で、自分は衣食住の心配をすることなく子育てに専念できるという表現をよく読めば、「子育てという労働」をしている点で、相応まの努力はしているはずなんだよな。それを見落としてしまうのは、やっぱりまだ女性の家事労働を「労働」と認められない考え方が根付いているせいなのか……
      • あるいは「辛くてやりたくないけどやらなきゃならないことが『労働』なんだから、子育ては本人がそれを望んだ以上『労働』とは言えない」という考え方から、子育てを労働と捉えられないのかもしれない。これは自分の心に問いかけてみても確かにそうな気がする。
  • 高校3年や大学4年で妊娠することへの嫌悪感―これは、言っちゃうとPC的にとてもよろしくないだろうけど、ぶっちゃけある。何きちんと勉強しなきゃいけない時にそんなに無責任にガキなんか作ってんだよと。まぁ歪んだ教養主義ですなぁ。あーやだやだ。
  • 子どもか可哀想という気持ち―まぁ今時「片親の子どもはまともに育たない」なんて考えはさすがにない。ただその一方で、やっぱり「こんな楽して子どもだけゲットだぜみたいな甘っちょろいこと考えている女の子は、実際に子育てに直面したらその大変さに児童虐待とかするんじゃねーの」とも思ってしまう。

とまあ、こんな感じだろうか。このなかでもやっぱり大きいのは「楽して欲しいもの=子どもだけ得ようとすることへの嫌悪感」、そして「子どもを『自分だけの楽しみ』として独占しようとする」だろう。ただこの文章の場合、それだけでなくそこにそれこそ普段抑圧されているバックラッシュ的マチズモが「こりゃいいや」と瓶時用してくるものだから、結果としてそのマチズモにより嫌悪感がより一層増すと同時に、その嫌悪感が結局ただの性差別でしかないように見えてしまい、なんか触れづらくなってしまっていると、そういう感じなんじゃないだろうか。

いやまぁ、所詮セルフモニタリングでしかないんで、もし怖い人に「いや結局お前は口では偉そうなことを言っているが古い男尊女卑に凝り固まった人間だったっていうことなのだ。真にリベラルな人間ならこのような事例はむしろ賞賛するはずだ」と言われれば「あーそーっすねぇ、反省しまーす」としか言いようがないわけだけれど。

ムカつかない理由

で、こうやって自分のムカツク理由になんとなく結論を出してみると、今度気になってくるのが「じゃあ何でみんなはこんな罠だらけの文章にムカつかず、それを容認できるの?」ということだ。

ブコメを見ていると目に付くのは「それによって子どもがどんどん生まれて出生率が伸びればいいじゃん」という意見であり、そして「社会に今あるものを使ってやりくりしようとしており、国とかに迷惑を掛けているわけではないのだから別にいいじゃん」という意見だ。

multi12 そんなんでも出生率が上がるだけマシかも

oldriver 事の真偽はさておき、彼女達の「産み育てるために利用できるリソースは何でも使う」姿勢は、社会にとって有用。「個人の自立」と「子育て」と「社会支援」の関係がそもそもいびつなのだから、真面目にやる必要はない

KoshianX 戦略としては確かに有利かあ……。男には取れない作戦だなあ……

nekosichi 男女, 社会, 人生 個人的にはこの流れに賛成。男性側の最適な振る舞いは、のらりくらりと結婚をかわし、次の女性へ行くことだろう。問題は、結婚なしに子供を産んだ女性との長期的な繋がりを維持しつづけるシステムを持たないことか

rgfx society, survive 過剰な流動性に晒される昨今ならではの身の処し方の一つ。フットワークは軽いほうがいい、倫理とか人権とかいろいろ捨てたほうがいい、そんな感じの例。

tikani_nemuru_M ガキが欲しいのなら説得力のある戦略だと思った。ところでブコメが興味深い。なんでこの戦略に♂が否定的なんだろ? 種馬ができてラッキーとなぜ思わないんだ?/後腐れなしでガキだけ欲しい♀は僕に連絡ください。

TERRAZI 人生, 価値観, 結婚 あー、これいいねぇ。パラサイトシングルマザーか。子供が成人したらまた結婚して子供産めば人生2回楽しめる。超オススメ。

MCE 家制度のいいとこだけ採用した、みたいな話に聞こえます。いや、全然悪く無いと思いますよ?

xzglrete 生活, 人生, 社会 男ながらに、ごく普通の選択肢だと思う。その選択肢には功罪あるかもしれんが。寿退社も時期がたかだか数年ほど違うだけで同じようなものでは?

Bosheit 税金にたからない点であまったれシングルマザーよりリッパ。

なるほど確かにこういう考え方に立てば僕が抱いたようなムカつきは生まれてこないのだろうなと思う。つまり日本国の中での「子ども」の数が増えることこそが重要ならば、それが女の子によって独占されようが何の問題もないし、またその女の子の両親が養育費の面倒を見てくれるならば、むしろ子育て支援に掛けるべき税金も掛ける必要が無くて万々歳と。必要なのは「公平性」ではなく、とにかく国家支出を「安く」することだとするなら、別にそこで民間の中で負担の多少差があっても問題ないわけですから。ちょうど新自由主義の減税論と一緒です。楽して沢山お金を稼いだ人の税金を減税すれば、その人はもっと楽して沢山お金を稼ごうとするだろうから、結果として税収増に繋がるというのと同じ論理で、このような「女の子」はむしろ「望ましい生き方」とされるわけです。

しかも、そういう主張っていうのは普段は多くの人にとって「そうかもしれないけど『正しい』とは言えないよね」ということで、あくまで「本音トーク」的にしか語れないわけですが、今回の場合は「女の子」の味方をするという、それこそ一見フェミニスト的な、正義の御旗的な建前元で語れるわけで、その結果として多くの人はこの女の子をむしろ賞賛するようになったわけです。

ただまぁこれも、僕の勝手な分析ですから、むしろフェミニズム的にはこのような生存戦略こそを男性社会は認めるべき何であって、それを認められないお前は結局男性社会を擁護しているだけなんだと言われたら、ぐうの音も出ません。

私たちの望むものは

ただなー……「ぐうの音も出ない」と言っておいてアレですけど、やっぱりなんか違和感を持つというか、ぶっちゃけムカツクし、「おかしいだろそれ!」と言いたくなるんですよねえ、この「女の子」の生き方には。

やっぱりなんど読んでも気に入らないのが「労働も結婚もいや。でも子供はほしい。」という言い草。いや、こういう人間がなんか最近男女問わず多くなっていることは分かるんですよ。女性が「男いらないから子ども欲しー」なんて言うのはホント耳にたこができるぐらい聞くし、男の方だって結局『よつばと!』とやらが人気なのは結局あのよつばを育ててる男になりたいだけでしょ?と、あるいは『らき☆すた』のそうじろうとかに結局おまいらはなりたいんでしょ?と。

でもねー、そうやって「子ども」「子ども」言っている連中の頭の中にある子どもイメージって、結局どこまでいってもマンガちっくというか、キャラクター的なものでしかない気が、してならないんですよ。あくまで「物語」に沿って動き、その通りに育つような。まるでプリンセスメーカーのように、お姫様に育てようとしたらそのようになり、娼婦に育てようとしたらそのようになる。

でも実際の「子ども」っていうのはそんなキャラクターではなく実際の人間な訳で、そんな物語のように育つわけがない。よく子育ての大変さとかが言われると「でもそんな大変さもいつかは報われるんですから」とか言う奴がいるけど、子育ての大変さは、結局それが報われないところにあるわけで、幾らきちんと“正解通り”に子育てしようが、子どもは引きこもりニートになって老後まで寄生してくるかもしれないし、あるいはしょーもないことで自殺したり、あるいはとんでもないシリアスキラーになるかもしれないわけです。だって子どもは所詮「他人」なんですから。だからといって一方で製造責任はきちんと親にあるんですから「子どもがどーなろうがしったこっちゃない」とすることはできない。自分では結局どーにもすることができない存在、にも関わらず、それに対して自分が全責任を負わなければならない存在。それが子どもでしょう。

「相手はいらないから子どもは欲しい」と言う人がいますけど、でもそれこそ「相手」とすら付き合えないのに「子ども」と付き合うなんてことがそもそも出来るのか?「相手」と一生付き合えると思って付き合った結果「子ども」が生まれた。でも生まれてからは「相手」と付き合えないことが分かったので「相手」と分かれて、やっぱり「子ども」と付き合った、とかならまだ分かるんですよ(それでも「もうちょっと見極めるべきじゃないの?」と疑問は抱きますが)、でも最初から「相手」と付き合えないことが分かるんなら、そんな「相手」と付き合うべきではないんであって、付き合える「相手」が見つかるまで待ち、もしそしそういう「相手」が現われないんだったら、そもそも自分に「子ども」なんて向いていないと思うべきなんですよ。

と、こう書くと「女の人にとって子どもがどれだけ大事か分かってない」とか「そうやって子どもを生むハードルをどんどん上げるから少子化が」というような批判が来るかもしれません。ですが、前者の批判については、「だったら重要なのは『子どもを生まなきゃ女じゃない』という性別役割分業的な考え方を壊すことであって、その考え方にそのまま乗っ取っていたらいつまでたっても性別役割分業は解消しないでしょうが。鎖につながれた奴隷に『この鎖をもっと重くて格好良いのにしてくれ』とか言われた時にその鎖を重くする主人は奴隷のことを考えているか?むしろ最も奴隷の敵だろう」と答えたいし、後者の批判に対しては「じゃあどんどん少子化が進んでいけばいい。なぜなら少子化が起きていることこそが正しい状態なんだから。そしてその結果日本や人類が滅亡しようが、不幸な子どもを増やすよりはよっぽど良い」と答えたいです。

……熱くなってつい話が逸れました。まぁ実際は殆どの普通の人にとっては子どもは「ふつーに欲しい」ものなのでしょうし、いくら僕がそこで熱くなって何を言おうが、ただのノイズにしかならないのでしょう。

しかしそれにしてもやっぱりこの記事がとくに引っかかりもなくスルーされてしまうというのは納得がいかないんですね。いや確かに「楽して子どもを持つための手段を自由に選択せよ」という状況の中では、この女の子は最も合理的選択をしているんでしょう。可能な限り規制を取っ払った自由な社会の中で合理的な選択をする個人。まさしく新自由主義的な人間というか、古典派経済学に描かれる経済人そのものであり、であるからして現代社会に最も適合している人間な訳で、しかしねぇ……

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(いやでも、「女の子」からしたら「ざまーみろ」なのかなぁ。むしろ今まで散々女性を抑圧しておいて、今更平等なんてむしろ甘いと、同じルールの下で、今度は男と子どもが酷い目に遭う番なんだということなのか……)

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